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ポリバレント(polyvalent)+サッカーの関係について

W杯サッカー日本代表選手選出の際の会見を見て、意味が分からない言葉があり興味を持ちました。


最近のワールドカップサッカー日本代表選手選出にまつわるニュースで、恥ずかしながら「ボリバレント」という全く知らない言葉が使われており気になって調べてみました。

私は最近になってサッカーに興味を持ったため知らなかったのですが、同じように思った人も多いはずです。

1.ポリバレント(polyvalent)とは ポリバレント(polyvalent)という言葉そのものは、英語で、化学用語や細菌学に使われる医学用語です。

化学では、多価、原子価を二つ以上持つ原子又は基のことを指し、医学では、多種の抗体を含んだ多価ワクチンのことを言い表しています。

スポーツ競技であるサッカーで使用される場合は、攻撃も守備もでき複数のポジションをこなせる選手が、なおかつ状況に応じたプレーができるというということを意味する言葉ということでした。

この言葉を日本のサッカー界にもたらした人は、2006~2007年にかけてサッカー日本代表監督を務めていたイビッチャ・オシム氏です。 オシム氏自身理科系の学問を学んでいたためか、こうした学問的な言葉を頻繁に使われていたと推測されています。

理科系に詳しい人の印象では、化学というより医学を感じさせる言葉という見解を述べている人もいました。

そこから察する意味合いは、試合の負け(色々な原因による病気の症状)から守り、勝利(打ち勝ち回復)できる、多価ワクチンのようなプレーという、医学的なイメージ構造とも言えます。

2.ポリバレントは、海外サッカーでも使われる? ポリバレントは、オシム氏が使っていた言葉であったため、海外サッカーでは一般的ではありません。

しかし意味は通じるようです。 西野新監督が、選手選考にあたってポリバレントと表現したことは、オシム氏のサッカーの継承または日本独自のサッカー観を目指しているとも考えられます。

最終選考に残った27名の選手達に、ポジション名をつけないで発表するよう指示が出ていたのもそのような理由だったのでしょうか。

状況により全員で守り全員で攻撃できるような、降り注ぐまたは突然降ってきた、もしかしたらないかかすかにしか感じない様々な幸運の前髪に反応でき、それを掴める日本代表を作ろうとしているのかも知れません。